ももたろすのBLOG

吃音持ち社会人の日常

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インクルーシブ教育が掲げる平等って?【後編】

 

前編はこちらで綴っていますので、合わせて読んでいただけると嬉しいです。

motaro-x.hatenablog.com

 

前編の中でインクルーシブ教育を実現するためには4つ必要であると綴りました。

  1. 障がいに対して先生の知識及び理解度向上
  2. 普通学級の生徒の意識醸成
  3. 親御さんとの連携強化
  4. 進級、進学時の情報伝達の仕組みづくり

残りの「親御さんとの連携強化」、「進級、進学時の情報伝達の仕組みづくり」

について綴りたいと思います。

 

親御さんとの連携強化

障がいを持ったお子さんだけ限った話ではありませんが、

お子さん一人一人に特徴があるように

障がいとまとめても特性は一人一人異なります。

 

友達の関わり方が苦手な子、気持ちや意見を伝えるのが苦手な子、

大声を聞くのが苦手な子など障がいを持ったお子さんにも一人一人個性があります。

個性もずっと同じというわけではなく、

年月が経つに連れて変化していきます。

 

その変化をどれだけ適切なタイミングで学校側に伝えられ、

学校側が配慮してくれるのかが重要です。

 

学校での生活は先生にお任せではなくて、

保護者と一緒にその子にあった学校生活の過ごし方を見つけ出せないと

普通学級でというのは難しいのではと思います。

 

現行の制度で先生方が他の生徒も見ながら、

障がいを抱えた生徒の対応まで手が回るのか。。

 

保護者からは懇談会などで自分のお子さんなので、

積極的な情報展開があると思います。

 

お子さんの状況を適宜共有してその対策を保護者とともに

考えていけるような仕組みがあるといいのかなあと感じています。

 

進級、進学時の情報共有

上記で書いたような保護者とのきめ細やかな情報連携も大事ですが、

それを毎回学年が上がるごとに同じことを説明するのも

保護者の負担にしかならないので、

学校側でも漏れずに次の担任の先生や進学先の学校に伝えてもらう仕組みが

必要だと感じています。

 

私自身吃音を抱えていることを進級時に次の担任の先生に伝えてほしいと

行っていたのにも関わらず、全く伝わっていなかったことがありました。。

 

もちろん次の担任の先生への引き継ぎは0ではないと思っていますが、

十分ではないのかなと感じています。

 

きっと担任の先生自身も一年間その生徒を見ている中で、

気づくことも何かしらあるのかなと思います。

 

それを次の担任の先生に引き継ぐことで

進級時によりスムーズにクラスに馴染めるようになり、

障がいを持ったお子さんによってもストレスが減ると思っています。

 

最後に

前編と後編で綴ったことは、あくまで最低限これができないと

普通学級で教育を受けるのは難しいのではと私が感じた項目です。

 

しかし現状はどれも不十分な現状だと思うので、

インクルーシブ教育の実現は先が遠そうですね。。