ももたろすのBLOG

吃音持ち社会人の日常

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【吃音持ちの日常】所持金0で帰れなくなりそうになったお話【後編】

 

前編はこちらに綴っています。

motaro-x.hatenablog.com

 

さあ、いよいよ交番へ向かいます。

駅員さんとの交渉へ

大きめの駅に無事辿り着き、交番の前に到着しました。

交番に入るのって吃る吃らない関係なく、緊張しますよね。。

 

勇気を持って交番に入り、吃りながら事情を説明しました。

Suicaに残高がなく、財布もきっと家に忘れてしまって帰るすべがないと。

 

貸してくれるものだと思っていたのですが、

まさかの交番では貸せないと言われました。。

 

私は「公衆接遇弁償費」というものが使えると思っていました。

これは近くの警察署や交番といった行政施設で、

財布の盗難や紛失などトラブルにあった人が交通費として1000円くらい借りれる制度です。

(もちろん返さないと捕まってしまいますが。)

 

よくよく調べてみるとこの制度は東京都にしかないらしく、

私の住んでいる県に同等の制度はありませんでした。。

(千葉や大阪には同等の別の制度があるようです。)

他にどんな手段があると聞いても、

「家族や友達は呼べないんですか?」

「それがダメなら駅員さんに交渉してみて乗れるかどうかですね、

 あとはタクシーの運転手に交渉して自宅着いてから払うからで載せてくれるかとか」

と投げやりな回答がきました。。

 

前半で綴りましたが、

今住んでいる県は地元ではなく知り合いは会社の同期くらいで

同期を呼ぶのも申し訳ないと抵抗感があります。

 

なんとか自分だけで解決しようと、

吃る恐怖と闘いながら、交番に行きましたが何の収穫もありませんでした。。

 

タクシーで帰ることも考えましたが、

自宅までだとかなり高額になりそうだったので

ガッカリしながら駅に向かいました。。

駅員さんに事情説明

やっとの思いでした説明をもう一度しなくてはいけません。。

できるだけ優しそうな駅員さんに声をかけましが、

「残高がないならそもそも乗れません。」と一蹴されてしまいました。

 

吃りながらした説明の甲斐もなくなってしまったのですが、

諦めきれず、

「そうですか。。」

と粘ってみることにしました。

 

粘っていると見かねたのか、

「ちなみに最寄駅はどこですか?」と尋ねられました。

最寄駅を答えると、こちらからその駅に伝えておくので

駅に着いたら駅員に声を掛けてください。と。

 

帰れそうな兆しが見えた!と油断していたら、

案の定「お名前をいいですか?」と。

 

吃りました。

見事に吃りました。。

 

なんとか伝えた私は、吃ったという自己嫌悪に襲われながら

無事に帰宅することができました。

 

最寄駅でも再度説明をすることになりましたが、

やっとの思いで改札を出てその日に運賃を返しに行きました。

後日談と教訓

帰ってからものすごい疲労感に襲われて、

その晩はぐっすり寝ることができました。

 

今回私は、休日に呼び出せる友人がいなく近くに家族もいなかったので

こんなハードモードを選んでしまいましたが、

みなさんも忘れ物にはお気をつけください。。

 

東京、大阪、千葉にお住みの方は、

公衆接遇弁償費」という制度を頭の片隅に覚えておくといいかもしれません。。

 

私もこれからは、

出かける前に財布とモバイルバッテリーを忘れず確認しようと思います。