ももたろすのBLOG

吃音持ち社会人の日常

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吃音に怯えながら接客していたお話【前編】

現在はコロナ禍で実施しなくなったようなのですが、

私が新入社員の時は、

3週間程度店頭に立たないといけない必須の研修がありました。。

 

私はまだ3週間程で済んだのですが、

2つ上の先輩は数ヶ月単位で店頭に立っていたそうです。

(恐ろしい。。)

 

吃音のこともあり、

接客をしなくてもいい仕事を選んだはずなのに落とし穴でした。。

 

とは言え、同期全員実施して私だけやらないという選択肢はできるはずもなく。

 

その時の私は、吃音については人事の課長と同じ担当の方にすら身近な数人しか、

吃音に伝えていませんでした。

(それも私としてはかなりの決意をして打ち明けました。。)

 

結論としては、人事の課長に正直に心配事を打ち明けて味方についてもらい、

そこから味方を増やしていきました。

 

私の吃音の始まりについてはこちらで綴っています。

motaro-x.hatenablog.com

私の吃り方についてはこちらで綴っています。

motaro-x.hatenablog.com

 

人事課長に相談にしてみた

就職活動時の人事の課長には打ち明けのですが、

私が入社してすぐに移動してしまいました。

どこまで私のことを伝えてくれているか分からなかったので、

打ち明けることからでした。

 

いきなり電話をする勇気はなかったので、

メールで連絡したらすぐ電話がかかってきました。

ドキドキしながら電話にでましたが、

優しく聞いて理解していただけました。

 

私の吃りやすいシチュエーションとして、

自己紹介や人前で話すのが苦手ということを伝えて

事前研修ではできるだけ全体の前で発言する機会を減らしてほしいと伝えました。

 

これで少しは安心して挑めるのかなと思ったのですが、

研修自体は別の会社に委託していることがわかりました。。

(さあ、困った。。)

 

ひとまず人事の課長から研修会社の担当者に

私の吃音について伝えてもらえることなりました。

ついに始まった事前研修。。

事前研修は、研修施設に前日入りで泊まり込みでした。

ただでさえ環境の変化に弱い私は吃音が出るのではという不安に加えて、

同室の人は大丈夫かな?などといった別の不安を感じることになりました。

 

幸いなことに部屋のメンバーは、

苦手なタイプの方はいなかったのですが

ベッドと枕が固いのと、翌日からの研修で緊張してほぼ寝れなかった記憶があります。

 

さあ、研修1日目です。

少し早く研修を行う部屋についた私は先手を打とうと講師の方に

改めて吃音を抱えていることを打ち明けて、

全体で話すことは苦手なのでなるべく指名しないでいただけると有難いです。。

と恐る恐る伝えました。

 

ちゃんと人事から伝わっていたようで、

すぐに「聞いてるよ!」と言っていただけました。

(よかったです。。)

 

さあ、一難去ってまた一難です。

案の定、研修はグループに分けられていました。

 

グループワークがついてます。。

初めに行われるのが自己紹介とアイスブレイクという名の

吃音披露回です。。

 

自己紹介で私の番が回ってきました。

吃音を抱えている方ならなんとなく分かると思いますが、

話す時に「あ、この言葉でない。。」となる感覚が襲ってきました。

 

「え〜〜っと、、」を3回くらい言った末に何とか名前をいうことができました。。

私が自己紹介をした後は、

なんとも言えない間がありましたが皆さん社会人なので、

特に何も言われませんでした。

(がその間が生きた心地がしなかったです。。)

 

なんとか自己紹介を終えましたが、

事前研修の2日目に待っていたのは接客ロープレでした。

 

講師の方には全体での質問の時には指名しないよう

配慮いただいてましたがこればっかりはせざるを得ません。

 

幸いなことに私の吃音の特徴は、

名前のように絶対にこの単語を言わないとという状況だと

連発に加えて難発が出ます。

 

幸いなことに接客ロープレはみんなの前で順番にとかではなく、

グループでペアで講師がついて、和気あいあいとした空気でした。

 

絶対にこの言葉を言わないとという言葉もなかったので、

吃りそうになったら他の言葉に言い換えて

繕いながらなんとか終えることができました。

(連発は割と出てしまっていたと思いますが、何発はそこまででませんした。)

 

さあ、やっと店頭に立つ時が来ました。

 

 

実際に店頭に立った時のエピソードは

後半として綴ろうと思います。

よかったら読んでいただけると嬉しいです。